分割エントリーとナンピンの違いって?メリット・デメリットを解説

分割エントリーと-ナンピンの違いって?

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分割エントリーとナンピンは、どちらもタイミングをずらしてポジションを増やしていきます。
この2つの違いは何でしょうか?

結論から言えば、あらかじめ立てた戦略通りにポジションを積み増していくのが分割エントリーで、損が出た時に損切りせずに逆にポジションを増やすのがナンピンです。

では、分割エントリーは良いけどナンピンはやったらダメと言われるのはなぜでしょう?
今回はそのあたりについて解説します。

分割エントリーってなあに?

分割エントリーとは

本来取引できる枚数を2回、3回など複数回に分けて細かくエントリーする手法のこと。

例えば1回のトレードで10万通貨トレードできるとしたら、2万通貨ずつ、2.5万通貨ずつと小分けにしてエントリーします。

もしエントリー後逆行したら、保有ポジションを前もって定めておいた水準で損切するだけなので、10万通貨を1回でエントリーしたときよりも損失が少なくて済みます。

分割エントリーにはピラミッディングという建玉操作の手法があり、利益が出たら買い増していきます。
このテクニックはプロのトレーダーもよく使う手法です。

分割エントリーのメリットとデメリット

メリット

  • 損失を限定できる
  • 損小利大のトレードをすることができる

もしエントリー後に逆行しても、予定していた建玉枚数の一部のポジションだけなので、損切しても損が少なくて済みます。

反対に思惑通りの方向に動いたときは、追随エントリーで利益を伸ばせます。

FXは為替レートがどう動いていくのかシナリオを立ててエントリーしますよね。
分割エントリーでもし思い通りのシナリオになれば利益を伸ばすことができ、逆に損になったとしてもわずかな痛手で済みます。

デメリット

  • 思惑通りに上昇(下降)したら、分割せずに1回でエントリーした方が利益が大きくなる

見越した通りに動いたケースでは、一括で全量エントリーした方が利益が大きくなってしまいます。

ナンピンってなあに?

ナンピンとは

含み損になったとき損切りせずに、逆にポジションを追加すること。

ナンピンした後に反転してレートがもとに戻っていけば、最初にポジションを持った場所よりも安く買っているので大きな利益を得ることができます。

逆に反転せずにそのまま下降してしまうと損失がさらに広がることに(>_<)

ナンピンは分割エントリーとやっていることは同じだけど、「下がってしまったからやる」ニュアンスです…。
無計画にポジションが増えていく面で、分割エントリーとは大きく異なります。

ナンピンのメリット・デメリットは?

メリット

  • ドルコスト平均法により平均購入価格が安くなる
  • 反転すると利益が大きくなる

ナンピンはドルコスト平均法なので、うまく活用すれば大きく稼げることも。

ドルコスト平均法とは買った後に為替レートが下落したら、下のレートで買い増しすることで1ロットあたりの平均購入価格を下げる手法です。

計画的に行えば平均エントリー価格を下げられます。

デメリット

  • 思惑と違う方向に一方的な値動きがあると、損失が膨らむ
  • 証拠金維持率を圧迫する
  • 損大利小の手法

うまく反転してくれれば利益になりますが、反転せず逆行したまま大きな値動きが継続すると損失は膨らむ一方です。

計画的にナンピンしていれば良いのですが、無計画にナンピンを繰り返すと証拠金維持率を圧迫し、退場リスクが高まります。

ナンピンは結局プラマイゼロで終わらせようとしてしまうことが多く、結果的に損大利小のトレードになりがちです。

分割エントリーとナンピンの違い

まりえ

分割エントリーはあらかじめ決めたルールに則ってトレードしているのに対し、ナンピンはその場しのぎのニュアンスが強いと言えます。
また、分割エントリーはどちらかというと利益が出たらポジションを増やすことが多いのに対し、ナンピンは損が出たときにポジションを増やします。

分割エントリーだと最終的な建玉数と損切値が決まっていますが、ナンピンの場合は行き会ったりばったり
損切すべきところで逆に建玉を増やしてしまい、多くの場合ストップロス注文を置きません。

なぜナンピンはいけないのか? ナンピンでありがちな心理状態

ナンピンは絶対にしてはいけない手法としてFXの入門書などで紹介されています。
でも、ナンピンで上手く行っているトレーダーもいるのも事実。

では、どんなナンピンがいけないのでしょうか。

【やってはいけないナンピン】ありがちなシチュエーション

👇のチャートで心理状況を見ていきましょう。
ドル円の1時間足にボリンジャーバンドとRSIを表示しています。

ナンピンの心理状況

RSIで買われすぎサインが出てローソク足がボリンジャーバンドの+3σラインに到達していますので、新規売りをします。

ところが、一旦少し下がったもののほぼ横ばいの状態が続いた後にドル円は上昇してしまいます。

そこで、次こそは本当の反転サインだろうと思い、RSIの買われすぎサイン、ボリンジャーバンド+3σにタッチした時点でナンピン買い、一旦は下がるものの利確する間もなく大きく上昇してしまいます。

そこで、ここまで買われすぎサインが出て下落していないのだからここでいい加減下がるだろうとまだRSIが買いすぎ水準になっていないのにナンピン売り。

まりえ

そしてさらに上昇してナンピン売り…。

こんなトレードしたことないでしょうか?

逆張りしているので起こった初心者にありがちなナンピン

RSIもボリンジャーバンドも買われすぎサイン、反転サインが出ている。
それで売ったら上昇してしまった。

そこで損切すればいいのですが、RSIはずっと高水準を維持していてそろそろ下がるだろうし、ボリンジャーバンドでもサインがでているから、とナンピンを行います。

後はもう、「さすがにもう下がるでしょ!」とナンピンが重なっていきます。

このような無計画なナンピンは含み損が増えていく一方ですし、証拠金維持率を圧迫し、安全なトレードを継続できないので危険です(>_<)

ポジションが増えてしまって、本当のチャンスでエントリーできない状態にもなるのでもったいないですよね…。

計画的なナンピン、分割エントリーならOK

分割エントリーでもナンピンでも、トレードシナリオに基づいて行うならOKです。

まりえ

でも「さすがにそろそろ上昇するでしょう」という感覚だけで建玉を増やすと身動きが取れなくなってしまいます。

ただ塩漬け状態で新規ポジションが取れないだけならマシですが、相場の急変で一気にポジションが消失して退場なんてことにもなりかねません。

トレードするときは常に同時に損切注文をする、自分の計画通りに注文することを守ってトレードしましょう。

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