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ハーモニックパターンって聞いたことありますか?
欧米で支持されているパターン分析の一種。フィボナッチ数列を使った、割りと新しい分析手法。
日本ではまだ馴染みが薄いけれど、値動きのパターンから反転ポイントを見つけることができ勝率80%とも噂される!(すごい~)。日本でも注目されつつありますね。
ここではその基本形をご紹介しますね。ぜひあなたのトレードにも取り入れでみてください✨
ハーモニックパターンってなあに?
ハーモニックパターンではフィボナッチ数列が使われていて、「ハーモニック」という名前はフィボナッチ比率が調和した美しい形が特徴的なことに由来します。
ハーモニックパターンには実にさまざまな形があります。基本形は以下4つ。
- ガートレー
- バタフライ
- バット
- クラブ
また、この基本形を作るのはフィボナッチ数列です。相場の多くの波は、結局黄金率のようなある一定の数値に集約されるという考え方があります。
あらかじめ波動の力の比率がいくつかのパターンに収まると解釈
その波動の比率を幾何学的な形のパターンに振り分けたのが、ハーモニックパターン。
1つ目の波に対する反発の波の比率を把握していれば、その次の波動の比率が分かります。そうすると、どこでトレンドが反転するか自ずと見えてきますよ✨
これを予測するのがハーモニックパターンで、キレイなハーモニックパターンが出現すると高確率で反転するんですね。
ハーモニックパターンのメリット
ハーモニックパターンでは、基本的に逆張りを狙うことになります。逆張りなので高勝率を望むことは難しいけれど、大きなリターンを狙えます!
損失は抑えて利益は大きく、FXの勝つための格言「損小利大」を狙えることが、ハーモニックパターン最大のメリットと言えるでしょう。
【ハーモニックパターン】3つの波を観察してDを予測
- X
- A
- B
- C
- D
- XA
- AB
- BC
- CD
そして、D地点がどこになるのかを予測するので、Dまで届いた価格は反発するでしょう。なので、Dまで行ったら逆張りエントリーという手法を取ります。
これからお伝えするハーモニックパターンは、全てこの基本をもとにさまざまな形状を作り出しています。違うのは、その波動のエネルギーの比率。
中にはBCの波がどこまで到達するかを予測するトレーダーもいるけれど、基本的にはD点を多くのトレーダーが意識していると思ってください。
ハーモニックパターンの基本形4つを詳しく
1.ガートレー
ガートレーは人の名前。H・M・ガートレー氏が発見したので、この名が付けられました。
ガートレーパターンは通常、トレンドの修正として発生し、上昇のときはW、下降のときはMの形を作ります。

ガートレーの条件
- Xに続くABの動きはXAの0.618リトレースメント(逆行)になる。
- ABの次のBCの動きはABの0.382または0.882リトレースメントになる。
- BCの動きがABの38.2%の場合、CDはBCの1.272%になる。
- CDはXAの0.786でなければならない。
4で紹介するクラブも同様に61.8%。その後クラブに発展する見込みもあるのがこのガートレーの性質です。
D地点はBの127.2%~161.8%。そのあたりで反発すると推察し、逆張りエントリーしましょう。
2.バタフライ
ガートレーで反転せず、さらにレートが進んだときに起こるパターン。ガートレーと同じくM型またはW型の最後の波が伸びたら現れます。

バタフライの条件
- XAの次のABの動きは、XAの78.6%リトレースメントでなければならない。
- BCの動きは、ABの38.2%または88.6%リトレースメント。
- BCの動きがABの38.2%のとき、CDはBCの1.618倍となる。BCの動きがABの88.6%のとき、CDはBCの2.618倍となる。
- CDはXAの1.27倍か1.618倍でなければならない。
3.バット
ハーモニックパターンの中で最も現れやすいパターンです。しかも、D地点がX地点に近いため、損小利大が見込める形となります。
チャートパターンで言えばダブルトップやヘッド&ショルダーズの右肩で現れることもあり、大きな利益になる可能性があるので人気のパターンです。

バットの条件
- XAの次のABの動きは、XAの0.382倍または0.5倍のリトレースメントとなる。
- BCの動きは、ABの0.382倍または0.886倍リトレースメントとなる。
- BCの動きがABの38.2%のとき、CDはBCの1.618倍となる。BCの動きがABの88.6%のとき、CDの動きはBCの2.618倍となる。
- CDは、XAの動きの0.886倍でなければならない。
4.クラブ
クラブの特徴は、B地点がバットやガートレーと重複しており、Dが深く伸びること。CD線がXを割り込んだら、クラブを疑ったほうが良いでしょう。
Dが1.618倍まで伸びるパターンはあまり出現しないため、なかなかチャートには表れにくいパターンです。
また、単純にトレンドの崩れで終わる可能性も。むやみなエントリーは厳禁。
D地点にサポート・レジスタンスなどの何らかの反発ポイントがあるときのエントリーが効果的。

クラブの条件
- XAの次のABの動きは、XAの0.382倍または0.618倍のリトレースメントとなる。
- BCの動きは、ABの0.382倍または0.886倍リトレースメントとなる。
- Cの動きがABの38.2%のとき、CDはBCの2.24倍となる。BCの動きがABの88.6%のとき、CDはBCの3.618倍となる。
- CDはXAの1.618倍でなければならない。
ハーモニックパターンの派生系
変形ハーモニックパターン
- オルトバット
- ディープクラブ
オルトバット
オルトバットとは、基本形のバットを変形させたものです。

- A-Bは、X-Aの38.2%程度
- B-Cは、A-Bの38.2~88.6%程度
- C-Dは、B-Cの261.8~361.8%程度
- C-Dは、X-Aの113%程度<
基本のバットではX点の価格をD点が超えないけれど、オルトバットではX点の価格がD点から伸びるところが特徴と言えます。
形はチャートパターンで意識されやすいダブルボトム(ダブルトップ)に似ています。そのためD点で反発(反落)しなければ、CーDの流れがそのまま継続する可能性が高くなります。損切は必ず行いましょう。
反対に思惑通りD点で反発(反落)すれば、ダブルボトム(ダブルトップ)の否定が意識され、その後の利益を伸ばしやすくなります。
トレードでは、損失は小さくとどめ、利益は大きく伸ばすことを意識しましょう。
ディープクラブ
ディープクラブは基本のクラブの変形パターンで、A-Bの値動きが88.6%程度と、大きな戻りが見られます。

- A-Bは、X-Aの88.6%程度
- B-Cは、A-Bの38.2~88.6%程度
- C-Dは、B-Cの224~361.8%程度
- C-Dは、X-Aの161.8%程度
XからDへの傾きが大きいため、より逆張りの要素が強くなります。そのため勝率は低くなりがちですが、Dで反転した場合、他のトレーダーのストップロス注文を巻き込みながら力強くトレンドが形成される可能性が高くなります。
トレードの際は、D点付近にストップ注文を事前に入れて、損失を限定することが大切。反対に利益はしっかりと伸ばすことを意識しましょう。
また、テクニカル的に意識される価格に水平線を引くことで、D点におけるエントリーの精度を上げることができます。
特殊ハーモニックパターン
- 5-0パターン
- スリードライブ
5-0パターン
5-0パターンでは、X-Aに対してA-Bが1.13~161.8%となります。
A-Bのラインが伸びる場合は、5-0パターンを予測しておきましょう。

- A-Bは、X-Aの113~161.8%程度
- B-Cは、A-Bの161.8~224%程度
- C-Dは、B-Cの50%程度
5-0では、C点はA点の価格を、D点はX点の価格を更新します。そのため、ハーモニックパターンの中では順張りの要素が強くなります。
勝率も比較的高くなりやすく、実戦で使いやすいハーモニックパターンと言えるでしょう。
また、A-BやB-Cが大きな値動きを見せるなど、変動幅が大きいことも特徴です。大きな値動きに揺さぶられることなく、しっかりと5-0パターンを認識して、確実にD点でエントリーを行いましょう。
スリードライブ
スリードライブの特徴は、安値を切り上げて高値を更新、もしくは高値を切り下げて安値を更新していることです。そのため、D点の反発(反落)は、トレンド転換のタイミングと考えてもらうとよいでしょう。

- X-Aは、Xの61.8~78.6%程度
- A-Bは、X-Aの127~161.8%程度
- B-Cは、A-Bの61.8~78.6%程度
- C-Dは、B-Cの127~161.8%程度
スリードライブはA点とC点、B点とD点がほぼ同じように更新されます。綺麗な図形になるので、エントリーのタイミングは掴みやすいでしょう。
ただし、トレンド転換を狙う逆張りとなるため、リスク管理は徹底すべきです。トレンド転換せずに進行し続ける場合も考慮して、損切り注文を入れておきましょう。
予想通りD点でトレンド転換した場合は、大きな利益を狙えます。展開にもよりますが、含み益のポジションを持ち続けることで、利益を伸ばすことができるでしょう。
新種ハーモニックパターン
- サイファー
- ネンスター
- シャーク
- ブラックスワン
- ホワイトスワン
新しいハーモニックパターンは、どんどん見つかっています。全て覚えてトレードに活かすのは大変なので、まずは基本形から身につけましょう。
ハーモニックパターンのチャートにどう現れる?

上は実際にドル/円の4時間足チャートに現れたハーモニックパターン。ハーモニックパターンを探すには、チャート上に線を引いて、それぞれの波の比率を出していきます。
とはいえ、最初は探すのが大変だと思います(><)
ダブルトップやダブルボトム、ヘッド&ショルダーズに目を付けて波動の比率を観察
このケースではXAに対してABが57.4%リトレースメントなので、バットの形成を予測しましょう。その後BCがABに対して88.8%なので、バットで形成していると見てCDがどこまで伸びるかを予測します。
「BCの動きがABの88.6%のとき、CDの動きはBCの2.618倍となる。」がバットの形成条件。Dは261.8%あたりとなり、その後の反落が推察でき、その位置で売りエントリーが考えられます。
D地点がいくらなのか予め分かることで天井で売りを仕掛けられ、その分利益を伸ばせます!
Trading Viewでハーモニックパターンをかんたん描画
ハーモニックパターンのデメリットは、パターンをチャート上で見つけづらいこと。形は似ていても、数値がフィボナッチに当てはまっているかを毎回計算するのは大変… 。
なので、Trading Viewを利用のがオススメ。無料プランでも豊富な機能で、MT4の痒い所に手が届く見やすいチャートです。Trade Viewにはハーモニックパターンが描画できる機能がデフォルトでついています。
描画の仕方はとってもかんたん。チャート左側の描画ツールの「パターン」から「XABCDパターン」を選びます。

クリックで始点Xを決め、A点→D点までを順にクリックしてくだけ。



修正も消去も簡単ですので、「これは」と思った値動きがあったらどんどん描画してみると良いでしょう✨

パターンをクリックすればXABCDそれぞれの場所を修正可能。パターンそのものを消したいときは、上のツールバーのごみ箱マークです。
ハーモニックパターンを存分に活用しよう!
パターン習得にはフィボナッチ数列を頭に叩き込むので、ややこしく感じるかもしれません。また、どうしても波動の始点を決めるのが恣意的になりやすいデメリットも…。
1つ1つパターンを習得していけばトレードに有利に働きますよ✨
まずは基本の以下4つをしっかり身につけましょう!
- ガートレー
- バタフライ
- バット
- クラブ
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