FX業者を選ぶときはスプレッドの狭さや約定力、スリッページは見逃せないポイントですよね。
もしスリッページが頻発する業者でトレードすると、注文したレートで約定できずに思うように利益がで出ません。
まりえ
目次
スリッページってなあに?
これは注文したレートと約定したレートが異なるときのレートの差のこと。
もし1ドル=100.00円で注文を出したのに、実際の約定レートが100.03円だったら、3銭のスリッページが起きています。
スリッページは別の言い方で「注文が滑る」「スリップした」などと呼ばれることも。
まりえ
スリッページはいつ発生するの?
では、スリッページが起こりやすいのはどんなときでしょうか?
相場の急変・乱高下
相場が急変したときや乱高下の状態では注文時のレートと実際のレートに差が出やすくなります。
- 顧客の注文
- 注文がFX業者のサーバーに届く
- ブローカーが注文を受け付ける
- 約定
でもレートが乱高下していると、注文をサーバーに送信しているスピードよりもレートが動くスピードの方が速いため、注文時のレートと約定レートに差が出てしまうのです。
- 指標発表時
- 流動性が低い時間帯
- 流動性の低い通貨ペア
指標発表時は乱高下しやすく、市場にサプライズがあるとスリッページ幅も広がる傾向があります。
イベントが何もなくても、日本時間の早朝は流動性が低い
早朝は大きく動きやすいです。
特に日本の祝日は流動性がさらに低くなっています。
スリッページを回避の意味でも、このような時間帯のトレードは控えた方が無難です。
また、高金利通貨などは流動性が低く、乱高下しやすいので常にスリッページに気を付けてトレードをするか、多少注文が滑っても気にならない中長期投資などトレードスタイルを工夫しましょう。
ストップロスでもスリッページは起こり得る
FXでは損失を限定するためにあらかじめストップロス注文を置いて思惑と逆に相場が動いた時に自動的に損切してくれるようにしておきますよね。
実際にストップロス注文がスリッページにより指定価格で通らなかった例が、スイスフランショックです。
あまりにも一瞬でレートが動いたため、チャートは大きく根飛びして実際にストップロス注文を置いたレートよりもかなり離れた場所で約定となる事態が多発しました。
ストップロス注文をしていたのに、追証になったケースもあるので注意が必要です。
DD業者では意図的なスリッページも起こり得る
最近ではあまり聞きませんが、以前はFX業者がわざとスリッページを発生させ業者の利益とした、という噂がちらほらありました。
DD業者とNDD業者がある
DD業者は顧客の注文をディーラーがさばくので、意図的にスリッページを起こすこともできる仕組み。
国内は基本的にDD業者なので、NDD業者でトレードしたいなら海外業者を選ぶことになるでしょう。
海外は顧客に対してトレードの透明性を大切に運営している業者が多いので、透明性の高い環境を望むなら海外FXでトレードするほかありません。
XMはスリッページが少ないことで評判のFX業者
日本人にも人気のXMは、約定力の高さもウリの1つとしています。
公式サイトには
全注文の99.3%を1秒以内で約定し、約定拒否もリクオートもなし
と記載されています。
約定拒否がゼロとスリッページはイコールではないので、XMでもスリッページが起こる可能性はあります。
しかし、約定力の高さから安定したトレードシステムを持つ信用の高い業者であることはうかがえますね。
【MT4】許容スリッページの設定方法
トレードプラットフォームであらかじめ許容スリッページを設定する方法があります。
するとスリッページを許容した範囲内に限定できます。
オプションウィンドウの「取引」タブを選択します。
1番下の「価格誤差のデフォルト」欄で「デフォルトを指定」を選択し、許容できるポイント(0.1pips)を選択または入力し、OKボタンをクリック。
【cTrader】許容スリッページの設定方法
スリッページが起きにくいトレードをしよう
スリッページが起きにくい業者を選ぶことは、収益を上げていく上で大切です。
特に短期トレードをしている方はもう一度スリッページについて見直してみてはどうでしょうか?
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