ストキャスティクスのファーストとスローの使い方をやさしく解説

ドル円日足ストキャスティクス 表示チャート

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まりえ

この記事ではストキャスティクスの使い方やその時の注意点、さらにファーストストキャスティクスとスローストキャスティクスの使い分けについてお伝えしていきますね⭐️

ストキャスティクスってなあに?

こちらは1950年代にアメリカのチャート分析家であるジョージ・レーンが着想した指標です。

買われ過ぎや売られ過ぎを判断します。
レンジ相場で逆張りを狙うときに有効です。

ストキャスティクスの計算ってどうするの?

取引画面でストキャスティクスを選択すると、3本のラインが現れます。
それぞれの名前と計算方法をチェックしていきましょう。

%K=当日終値-過去〇日間の最安値÷過去〇日間の最高値-過去〇日間の最安値

%D=((当日終値-過去〇日間の最安値)の3日間の合計)÷((過去〇日間の最高値-過去〇日間の最安値))の3日間の合計

スロー%D=3日間の%Dの単純移動平均線

※〇は調整可能ですが、9を入れることが多いです。

計算式は難しいので覚えなくても大丈夫です。大体こんな感じなのかという程度でも取引ルールさえ覚えていれば問題なくトレードできます。

チャートで3本のラインを確認してみよう

計算式は理解しなくても大丈夫ですが、3つのラインの位置関係に注目してもらいたいと思います。

下のチャートはドル円の日足です。
ローソク足の下に表示されている3本のラインがストキャスティクスの指標です。

ドル円日足ストキャスティクス 表示チャート

  • 赤色・・・%K
  • 黄色・・・%D
  • 青色・・・スロー%D

表示されているチャートの期間では、上昇局面と下落局面が比較的はっきりしています。

3本のラインの位置関係を見てみましょう。

上昇局面 上から%K、%D、スロー%Dの順に並んでいます。
下落局面 上からスロー%D、%D、%Kの順に並んでいます。

このように、上昇局面と下落局面では、3本のラインの位置関係が反対になっているのが分かります。

ラインの位置関係が入れ替わるときがエントリーサイン

上昇局面と下落局面でラインの位置関係が異なるのは分かってもらえたと思います。

次に考えてもらいたいのは、相場の局面が入れ替わるときです。

上昇局面から下落局面に移るときには、必ずどこかのポイントで(上から%K、%D、スロー%D)という位置関係から(上からスロー%D、%D、%K)という位置関係に変わるはずです。

位置関係が変化したポイントを、先ほどのチャートから見つけてみましょう。

綺麗に位置関係が移ったポイントに緑色の丸印を付けてみました。

ストキャスティクスの位置関係が移ったポイント

丸印の真上にあるローソク足を見ると、確かに上昇局面から下落局面に変化していることが分かります。

エントリーポイントになるのは、ラインが交差する時。

その時に、逆張りでエントリーを行うのがストキャスティクスの一般的な使用方法になります。

ファーストとスローの違いはなあに?

ストキャスティクスには、2つの分析手法があります。

  1. ファースト
  2. スロー

各々分析で使用するラインが違います。
先ほど紹介した3つのラインは上昇局面と下落局面で位置関係が異なるということをお伝えしましたよねw。

なぜ位置関係に違いが出るかというと、為替レートへの反応スピードが違うからです。

反応速度・・・%K→%D→スロー%D

上昇局面を見ると%Kがいち早く上方向へ行き、次に%D、スロー%Dの順番に続いていますね。

3本のラインのスピードが違うことと、ラインが交差するポイントをエントリーサインにすることは、ファーストとスローという2つの手法に集約されます。

ファースト→%Kと%Dで分析

スロー→%Dとスロー%Dで分析

どちらも2つのラインが交差する地点がエントリーポイントになります。

ファーストストキャスティクスでエントリー

まず、ファーストのエントリーから。

エントリーポイントは一般的に30%以下の水準で%Kが%Dを上抜けするとき、あるいは70%以上の水準で%Kが%Dを下抜けするときです。

ファーストストキャスティクスでのエントリーポイント

当てはまるところにすべて印をつけてみました。

しかしファーストストキャスティクスは反応が速いため、1度クロスしたものの再び戻るケースがあります。

いわゆるダマシが発生しやすいのがファーストストキャスティクスの特徴でもあります。

ダマシを防ぐためには次に紹介するスローストキャスティクスを使用するのがオススメです。

スローストキャスティクスでエントリー

エントリーポイントは一般的に30%以下の水準で%Dがスロー%Dを上抜けするとき、あるいは70%以上の水準で%Dがスロー%Dを下抜けするときです。

スローストキャスティクスでのエントリーポイント

ファーストよりも2本のラインが綺麗に交差していることが確認できます。そして、わずかにエントリーポイントが右方向に動いています。

このようなスローの特徴によって、ダマシを防ぎ、より確実にエントリーポイントを見極められるようになります。

ストキャスティクスの決済

この指標で決済ポイントを探る方法はさほど使われません。
スタンダードは相場の流れを見ながら探っていくことになります。

ただし、2本のラインが交わる所をトレンドの転換点と判断して決済するのはありでしょう。

一例を挙げれば、ファーストストキャスティクスで買いエントリーをしたとしましょう。
その場合70%以上の水準で%Kが%Dを下抜けしたら決済します。

気を付けなければならないのは、利益確定の決済よりも損切りの決済です。

ダマシが発生したと判断できれば、含み損が大きくならないうちに損切りしてしまいましょう。

まとめ

今回の重要ポイント
  • ストキャスティクスは買われ過ぎや売られ過ぎを判断できるオシレーター系のテクニカル指標
  • ファーストストキャスティクスでは30%以下の水準で%Kが%Dを上抜けしたら買いのエントリーサイン
  • ファーストストキャスティクスでは70%以上の水準で%Kが%Dを下抜けしたら売りのエントリーサイン
  • スローストキャスティクスでは30%以下の水準で%Dがスロー%Dを上抜けしたら買いのエントリーサイン
  • スローストキャスティクスでは70%以上の水準で%Dがスロー%Dを下抜けしたら買いのエントリーサイン

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