ショートスクイーズの仕組みをわかりやすく解説!

Short Squeeze

“ショートスクイーズ”って聞いたことありますか?
これは、価格が市場参加者の要因により急騰する現象を指します。

まりえ

これからショートスクイーズとは何か、最近起こったショートスクイーズによる騒動をご紹介します!

ショートスクイーズとは

先にも書いたとおり、株式市場や為替市場においてファンダメンタルズ等の要因ではなく、市場の技術的な要因によって価格が急騰します。

日本では「踏み上げ」と呼ばれることも。

個人投資家、機関投資家のポジションが大きく売り(ショート)に傾いているときに反発基調が高まって、売りポジションを持つ参加者の利確と損切の注文が畳みかけるように約定し、短期間で相場が反発する現象を指します。

売り(ショート)ポジションがギュギュッと絞り出す(スクイーズ)感じになるため、「ショートスクイーズ」と呼ばれます。

ショートカバーとショートスクイーズの違いって?

ショートカバー

ショートポジションを買い戻すことが“ショートカバー”です。

空売りをしているトレーダーは、利確や損切のためショートポジションを買い戻しますよね。
この買い戻す行為をショートカバーといいます。

ショートスクイーズ(踏み上げ)

ポジションがショートに偏っている売り選好のとき、下降相場からガラリと変わって急騰することです。

空売りを行っているトレーダーは、損切ラインをエントリー価格よりも高値に置いてますよね。
もし反発が大きいと、損切注文が大量に発注され、価格が上がります。

その上昇のため別のトレーダーの売りポジションも決済されます。
損切注文のスパイラルで、少し時が過ぎただけで価格が急騰することになります。

また大口投資家が損切すると、出来高が大きいので、更に上昇に拍車がかかることも。

ゲームストップ社のショートスクイーズ騒動(2021年)

ショートスクイーズで有名な事件が、2021年のゲームストップ社を舞台とした騒動です。

2021年1月、Redditにて

ある投資家が米国のReddit(レディット)という掲示板で、「個人投資家みんなでショートスクイーズを仕掛けよう」と呼びかけました。

その銘柄は「ゲームストップ」というゲームの小売りを行っている会社です。

ゲームストップ社はオンラインゲームが進む環境の中、苦戦を強いられていました。
さらにヘッジファンドに大量の空売りを浴びせられており、株価も低迷。

そこで、「ゲームストップ社の株を買おう」という書き込みに多くの投資家が応じた結果、ゲームストップ社の株価は2週間のうちに2350%にまで上がりました。

そして空売りを行っていた「メルビン・キャピタル・マネジメント」を始めとした複数のヘッジファンドが大量の損切注文を出し、多大な損失を出しました。

なぜ掲示板の呼びかけだけで、ここまで株価が動いたのでしょう?

まりえ

日本に置き換えると、「5ちゃんねる」に特定の株を買おうと呼びかけ、ヘッジファンドに大損害を与えるイメージだけど、なかなか想像がつかないよね。

これは、当時の米国内の環境も大きく手伝っています。

当時はコロナ給付金をもらった若者たちがその資金を使ってロビンフッドという証券取引アプリで株式を始めていました。

ロビンフッドは低価格で軽いタッチの投資アプリ。
個人投資家が少量の株式を購入でき、誰でも参入できました。

また、ショートスクイーズは時価総額が小さく、流動性が乏しい、低位株、などの条件が重なると起こりやすいとされます。

これらの条件が重なり、ゲームストップ社の株価はショートスクイーズになったのですね。

その後、メルビン・キャピタル・マネジメントは2022年5月にファンドを閉鎖することになります。

ゲームストップ株騒動が映画化

この騒動をモチーフにした映画を『クルエラ』のクレイグ・ギレスピー監督が手掛けることになったと報道されています。

映画は2022年夏〜秋にかけてのクランクインを目指しているとのことです。

ショートスクイーズを見分ける方法

ショートスクイーズが起こる可能性を示唆する手段は、株式だと「空売り残高」と「空売り比率」を見ます。

  • 空売り残高•••残高が多いほど、決済量が多い
  • 空売り比率•••空売りされた株式累計を1日ずつの平均取引数で割った比率
これらの指標だけではあまり意味をなさず、過去と比較して現在どんな状態になっているか読み解いて予想します。

過去と比較してショートの割合が大きく、かつ仕手株や時価総額が低い銘柄の場合は、ショートスクイーズに発展する可能性があります。

まりえ

FXだとこういう指標はないから、FX業者のポジション比率情報をチェックして売買のボリュームを見ると良いですよー!

参考:外為どっとコム ポジション比率情報

参考:OANDAオープンポジション(未決済ポジションの比率)

ショートスクイーズのトレードは「手を出さないこと」が最大の戦略

ショートスクイーズを使った投資戦略はギャンブル的要素が大きく、瞬間での判断が必要です。
なので、個人投資家は「手を出さない」方が良いでしょう。

価格が急上昇してショートカバーが一巡し、空売り残高がこれまでの平均値に戻ると、再度価格が低迷しやすくなります。

短時間で上昇し、短時間で元の水準に戻っていく可能性が高いから、プロの投資家でもない限り、ショートスクイーズの傾向を見つけて素早くエントリーするのは至難の業。

大やけどに繋がりかねないので、無理に参加せず見守って✨

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