この十数年で金価格が急上昇している理由は?今後の金価格の見通し

金価格の上昇

この10年上昇し続ける金価格。
特に2019年には急上昇しましたね。

また2020年に入って、新型コロナウィルスが世界的に大流行していることも金価格の上がった要因です。

これまで「有事の金」と言われ、金融恐慌などの株式のリスクヘッジ資産として買われてきましたが、今後の値動きはどうなっていくのでしょうか。

金価格の10年

東京金価格10年間の推移

この10年は上昇トレンドでした。

2010年は3,200円台だった金相場は2019年末には5,200円まで上昇しています。

まりえ

金の上昇トレンドは2000年代からが顕著となっており、その主な原因としては2001年のITバブル、世界同時多発テロによる経済リスクと地政学リスクによるものです。

2008年はリーマンショックが起こり、その後世界金融恐慌となり、金価格の上昇に拍車をかけました。

そして2010年以降も上昇トレンドは続きます。

2014年にロシアとウクライナの軍事衝突が起こり、石油の製造ラインや物流が止まり、石油価格が上昇するのではないかという地政学リスクにより一時金価格が上昇しました。

その後、米国の利上げ局面や株価の上昇により一旦は落ち着きますが、米中貿易戦争の激化により金相場が再び上昇します。

そして2019年に再び金貨価格は勢いをつけて上昇し、2020年2月には5,900円の高値を付けています。

2019年の金価格の上昇要因

2019年に金が買われた主な要因はいくつかあります。

地政学的な不透明感

  • 2018年から激化した米中貿易摩擦
  • 香港での大規模デモ
  • 日韓の対立

世界的な景気の減速感

リスク回避の動きとして株式投資から金投資へとシフトする動きが出た。

米FRBが利下げ基調になるのではないかという期待

実際に、FRBが利下げ局面に転換したことが金投資を促しました。

金は金利がない資産なので金利上昇局面では需要が減り、価格が下降傾向になります。
逆に金利下降情勢では、金価格が上がる傾向にあります。

ドル安懸念によるヘッジ通貨

2020年にアメリカ大統領選がありますよね。

トランプ大統領は選挙への対策として国内製造業への配慮と景気の下支えのために今後はドル安政策を推してくるのではという見方から金投資の需要を高めたことが要因と言われています。

これは、金はドル建て取引のために米ドル安=金価格上昇、米ドル高=金価格下降という構図が成り立ちます。

トランプ大統領がドル安政策を推し出すなら金価格上昇の期待が持たれるため、金の買いへとつながった、というわけです。

2020年11月の大統領選の行方と為替への影響 2020年11月の大統領選の行方と為替への影響

新型コロナウイルスの感染拡大で金価格はどうなるのか

今現在、世界中を混乱に陥れている新型コロナウイルスですが、金価格も感染拡大により急上昇しています。

2018年12月〜2019年3月までの東京金価格日足チャート

新型コロナウイルスは、2019年12月に中国の武漢市で最初の症例が見つかりました。

そして2020年1月31にはWHOが「国際的に懸念される国際衛生上の緊急事態」を宣言しました。

2月はアジア中心にコロナの感染が拡大し、リスクオフで金価格が急上昇。
3月は感染の中心地が欧州へと移っています。

3月に入ってからはドルもリスクオフから上昇へ転じており、金も価格を戻しつつあります。

今後、直近の値動きは?

新型コロナウィルスが終息に向かうのか、さらに感染が拡大して危機的な状態に陥るのかによるでしょう。

各国当局やWHOの発表によっては瞬間的に高騰する動きが出る可能性も。
また、このまま落ち着いていくようであれば金価格の値動きも元の状態に戻るでしょう。

さらに、今回の新型コロナウィルスによって、各国が外出禁止にしたり、一部を除く商店の一斉休業措置を行うなどをしています。

日本でも自粛ムード一色となっており、景気後退の懸念が出ています。
景気後退懸念が本格的になってくれば、金価格上昇要因となります。

今後の金価格はどうなる?金価格の見通し

メイプルリーフ金貨

金はこれまで「有事の金」、米ドルと逆相関の関係、というのがセオリーでした。
しかし、今後は必ずしもそうとは言えない値動きを見せるようになりそうです。

最近ではちょっとした突発的な事件では金相場は無反応で終わることも増えています。

これは市場がリスクに対して免疫が出てしまっていて、ちょっとした事件くらいでは驚かなくなっているという面があるでしょう。

リスク資産と言われてきたスイスフランや円が有事のときに買われにくくなっている

そして、金に一極集中することで金上昇の圧力になっているという説もあります。

これまではリスクオフ局面では安全資産の円へ買いが集中し、急速に円高になることが多々ありましたが、現在は市場が円を安全資産と見なしていないため、円から資産を引き上げようとする動きを見せています。

特に、今回のコロナでは初期の頃にダイヤモンド・プリンセス号への対応が後手に回ったことが嫌気されて円売りが進み、円安傾向になりました。

このようなことから、安全資産の金へ資金が集中しやすいため価格の急上昇につながっているのでしょう。

今後の金価格見通し

ゴールドバー

新型コロナウィルスの影響により、各国の経済が後退する兆しを見せれば金はさらに上昇することが予想されます。

しかし突発的な地政学リスクに関しては、反応薄な展開が続くようになる見込みもあるでしょう。

リスク資産として上昇余力のある金。しかし飛びつきには注意

金価格は2000年から上昇基調にあり、特に2019年からは急騰する場面が続いています。

今後も金価格は上昇する要素はあり、上昇トレンドも継続していく可能性は高いものと思われます。

しかし、世界のマネーの動きは複雑化しており、地政学リスクに対しても免疫が出てしまって驚かれずに終わるということもあります。

ですので、「突発的な事象が起きて金上昇のチャンスだ!」と思って飛びついても大して反応がないまま終わることもありますので、要注意です。

複雑に絡み合う世界経済とマネーの動きに配慮しつつ資産の分散先として金に投資してリスクヘッジを上手に行っていくことをオススメします。

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