これから3ヶ月間のドル円の見通しを立ててみました【2019年10〜12月】

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ドル円の見通しは?来年はどうなる?今買いで入って大丈夫?
そんな疑問をお持ちではありませんか?

結論からいえば、ドル円は上昇トレンドが一服して下降へ向かうのではないかとの見方が持たれています。

一方で底堅いとの意見もあり、いくぶん難しい局面に来ています。

ここではドル円の今後の予測をしていきたいと思います。

2020年後半までに景気後退と見る専門家が出てきている

世界景気は2020年後半までに景気後退すると予測している専門家がちらほら現れています。

米ドル/円も上昇基調から一転して上値が重くなっているとの見方が出ています。

その理由として、急激な景気拡大局面から緩やかな景気拡大へと金融政策による調整が行われ、当局が経済の正常化を進めるのではないかとの見方が一般的です。

米中貿易戦争

米中貿易戦争5月にトランプ大統領がツイッターで第3弾の追加関税を2000億ドル相当の中国からの輸入品に対して10%~25%に引き上げると表明、これに対して中国も600億ドル相当に対する追加関税を最大25%までに引き上げることで対抗して関税合戦が再燃しました。

8月には第4弾として中国からの残る輸入品目に10%の追加関税、中国もそれに対抗して750億ドル相当の輸入品に5~10%の追加関税を決めました。

9月1日には両国共に第4弾の一部を実施し、9月上旬に予定されていた閣僚級の通商協議が見送られ、両国の衝突は激化していました。

しかし協議は10月上旬に実施が決まり、米国も中国建国70周年記念などを配慮する措置をみせたことなどで両国は若干とはいえ歩み寄りの姿勢を見せていますね。

しかし、香港のデモへの警察の対応状況によっては米国が強硬的な姿勢に一変する恐れもあり、まだ米中貿易戦争は楽観視できません。

フーシ派のサウジアラビア石油関連施設への攻撃

サウジアラビア

まりえ

2019年9月14日、サウジアラビアの石油関連施設が空爆によって炎上し、世界供給量の約5%にあたる日量570万バレルの生産が停止しました。

これはイラン武装組織フーシ派のドローンによる攻撃だと犯行声明が出ています。

これを受け原油は高騰、為替も一時混乱していますが、原油供給力の回復は当初見込みよりも早まるとの見方から緊張は弱まっています。

どちらの問題も今現在は一旦収束を見せていますが、トランプ大統領の発言次第によっては為替を急激に動かすような状態ではあります。

アメリカが抱える問題のまとめ

中国との問題は長期化していて、これから貿易戦争がエスカレートする見込みは大いにあり得ます。

また、米国の失業率は歴史的な最低水準で株式市場も堅調です。
これが、景気は底堅いとする派の意見です。

どちらにせよ、これまでの急速な景気拡大局面は一旦終了し、今後は金融政策により緩やかな拡大路線へ転換するとの見方が大方です。

つまり、米ドル/円はこれまでの勢いは一服し、上昇の角度が緩やかになるか、一旦調整局面を迎える可能性があります。

アメリカ大統領選の結果が大きく影響する可能性

まりえ

2020年はアメリカ大統領選ですね。

現職のトランプ大統領が再選出馬を表明しています。

トランプ氏は賛否両論ある人物なので波瀾が予想されますし、もし再選したとなれば2021年以降4年間はまたトランプ劇場に世界が揺れることになります。

大統領選は11月3日ですので、この日は米ドル以外も大きく動く可能性があります。

特にメキシコペソはトランプ大統領の当選如何で荒れる可能性がありますし、トランプ氏再選で中国と再びバトルを繰り広げるようなことがあれば豪ドルの価格にも影響してきます。

テクニカル的な見通し

それではテクニカル的な材料を元に今後のドル/円の状況を見てみましょう。

ドル円週足まずは週足で中長期的な流れを見てみたいと思います。
2015年6月からドル円は下降トレンドを描いています。

2015年6月からのレジスタンスラインを2018年7月に超えたものの、現在も200日移動平均線の下で価格が動いています。

これは下降トレンドが続いていることを示唆していますね。

現在はこのレジスタンスラインをサポートラインとしながらも下降をしており、チャートの点線との間でジグザグと下値を切り下げながら下降していくものと思われます。

一旦は109円台半ばまで上昇し、折り返して104円台まで下降するというのがこのチャートから予測される値動きです。

ドル円が上昇トレンドに転じるには110円付近の上値を押さえている点線と200日移動平均線をしっかりと突破することです。

もし、突破することができれば113円が目標値として見えてきます。

ドル円日足日足で細かく見てみましょう。

今は108.50円という重要なラインに到達しており、ここを上抜けるか、跳ね返されるかで状況が変わってきます。

上抜ければまずは200日移動平均線がある109円、次に110円が壁としてあります。
しかし、これらの壁をさらっと上抜けることは厳しいでしょう。

108.50円を跳ね返されて下に向かった場合は、ひとまず107円台前半との間でもみ合いになる可能性があります。

107円を下抜ければ下値目標は105.00円、場合によっては104円台まで到達します。

そしてチャートの8月あたりからの形に注目するとカップアンドハンドルを作っているのが分かるでしょうか?

そこでカップアンドハンドルをもとにした今後の動きを予測してみたいと思います。

カップアンドハンドル

ドル円のカップアンドハンドル2019年7月に揉み合ったあと、8月に入って下降しています(①の地点)。
8月中は再び揉み合いをして上昇し、9月から①と同じ場所でもみ合いをしています(②の地点)。

これは典型的なカップアンドハンドルで、今後どちらに動くか重要。
カップアンドハンドルの場合、ハンドル(揉み合っている場所)の上下どちらかに抜けると大きく動く傾向があり、どちらに抜けるのかをしっかり観察しておくことが大切です。

点線を上抜けることがあれば揉み合い離れで上抜けますが、下の実線を下抜けるようなことがあれば下降が加速し、もう一段安が予想されます。

点線の108.50円付近、実線の107.10円付近は重要ポイントとなり、107.10円を下抜けると105.00円付近が下値の第一目標となります。

直近では下降圧力の方が強い

まりえ

ドル円の短期的な見通しを予測してみました。
現在は下降トレンド継続中であり、上値は重いとの見方が強いです。

少なくとも年内は下降圧力が続く可能性が高いため、値ごろ感で安易に買いポジションを持つことは避け、リスクをコントロールしながらトレードしていく方が無難です。

とはいえ、リスクオフ状態でもありませんので、買いも売りもチャートをしっかり見てエントリーしていけばしっかりと利益が得られるでしょう。

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