2021年ポンドドルの見通しを予想

2021年ポンドドル

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まりえ

2021年、英国は年明け早々からの3度目のロックダウン、欧州離脱関連での残された交渉の解決があります。

一方の米国はジョー・バイデン新政権が発足し、これまでの共和党の政策から大きく転換する可能性があります。

そこでこの2つの国が絡んだ通貨ペア、ポンドドルの2021年の動向について考えてみます。

直近のポンドの値動きは?

ポンドのお札

まずは、ここ最近のポンドの価格変動をクロス円、ドルストレートで比ベてみましょう。

ポンド円

ポンド円日足チャート

ポンドドル

ポンドドル日足チャート

2020年10月以降にポンド円、ポンドドル共に緩やかに上がっていますが、ポンドドルの方が上昇が目立ちますね。

ポンド円では2021年1月現在で2019年末〜2020年初頭までの揉み合いを上抜けていませんが、ポンドドルではブレイクしています。

これは、いくつかのドル安要因によりポンドを押し上げていると考えられます。

2021年主なドル安・ドル高要因

ドルのお札

ドル安要因

ブルーウェーブが大きく盛り上がっていない

米大統領選でバイデン氏が勝利したことにより民主党を盛り上げるお祭り気分のブルーウェーブが起こっていますが、これがイマイチ盛り上がっていません…。

というのも、大統領選の不正投票問題やトランプ氏が最後まで敗北宣言をしなかったことで土壇場まで勝敗の行方が分からなかったことや今回の選挙で米国が二分され、ブルーウェーブが全米に渡って盛り上がるものに至っていないことが原因です。

FRBは2023年までゼロ金利を維持する考え

金融政策面で言えばFRBによるフォワード・ガイダンスでFRBは政策金利を2023年までゼロ金利で維持する考えを発表しています。

当面ゼロ金利で維持されるのは、ドル買い要因にはならず…。

増税

バイデン大統領は、大統領選の中で増税を公約しています。
増税し、トランプ前大統領の緩和政策を打ち消すような政策となれば株価下降要因に。

そもそもトランプ大統領就任以来、株価は上昇し続け、現在は高すぎる状態になっています。
これまでの株価上昇基調は一服するものとみられ、これもドル安要因です。

ドル高要因

  • 大統領就任式が無事終了したことへの安心感
  • 政権交代によりインフラ系企業の株価の上昇期待
  • コロナワクチン投与開始
  • コロナワクチン製薬会社の株価上昇期待

波紋を呼んだ選挙も、無事大統領就任式が終了

トランプ氏はトランプ氏で独自に退任セレモニーを行い、不安な状況から抜け出しています。

この安心感により株高、ドル高要因となっています。

バイデン政権はインフラの拡充を公約

インフラ系企業の株価上昇が期待できます。

しかし、一方で2050年までの温室効果ガス排出量実質0達成とパリ協定への復帰を公約しており、炭素系銘柄の下落が懸念されます。

コロナ関連

米国ではコロナのワクチン投与が既に始まっています。

しかもワクチンを製造する製薬会社3社のうち、2社は米国企業です。

ワクチンは全体で既に78億回分の予約が入っている状態で、製薬会社の収益が大きく上昇することが期待できます。

2021年主なポンド安・ポンド高要因

英国のファンダメンタルズに関してはポンド円の記事で詳しく書いていますが、ここで簡単におさらいしておきます。

ポンド安要因

  • 欧州離脱に関して合意できていない項目が残っている
  • コロナ変異種(英国株)の蔓延
  • 1月5日、3度目のロックダウン

ポンド高要因

  • ワクチン接種開始
  • 原油価格の高騰

ブレグジットに関しては英国は欧州と基本的な項目で合意、2020年の移行期間に交渉すべき内容は12月24日に合意に至り、「合意なき離脱」による経済混乱からは回避しました。

しかし、交渉が済んでいない項目がまだ残されていて、それがもつれると不安材料に。

英国で見つかったコロナの変異種、いわゆる”英国株”が英国全土に蔓延し、1月5日〜全土に渡って3度目のロックダウンが実施されています。

一方でワクチンの接種が開始。
これが安心材料になっています。

ポンドは原油価格に連動する性質があります。
最近の原油価格の高騰は、ポンドを押し上げる要因となっています。

テクニカルからのポンドドル予測

週足

ポンドドル週足チャート

ポンドドルは2017年頃から1.2ドル~1.43ドルのレンジで推移してますね。

2018年7月頃からはレンジ上限が1.34ドルで推移していましたが、2020年11月に1.34ドルを突破。
今後は以前の1.43ドルを目指す形になります。

安値は1.2ドルを下抜けた場合、2020年3月の1.15ドルが目途となります。

日足

ポンドドル日足チャート

日足では上昇トレンドのようになっていますが、週足ではレンジ相場ですので上値は限定的と考えておいた方が無難。

これまでのレンジ上限1.34をブレイクしていますが、1.34ライン上まで下がっての揉み合いや前のレンジに戻る見込みもあるので、今後の動きを見守りましょう。

その場合1.26までの下降は覚悟しておく方が良いでしょう。

ポンドドルは英国・米国両方の経済状況をチェックすべし!

2020年は英国、米国双方とも大きな出来事が重なった年でした。
その影響は2021年も続く見通しです。

英国は目下の様々な問題解決、米国は新政権による新しい政策を注目することで今後の値動きの材料となります。

なので、ポンドドルで稼ぎたいなら両方の国のニュースはしっかりとチェックしておきましょうね^^

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