MT4のレポート(損益計算書)の見方をわかりやすく解説!トレードの成績UPに役立てる方法

MT4で出力したレポート

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まりえ

確定申告のとき国内FXなら取引報告書を会員ページからDLしますが、海外FXの場合MT4からレポートをダウンロードします。
MT4ではトレードについての詳細なレポートを作成してくれますので、損益だけでなくあなたのトレードの傾向を客観的な数字として見ることができます。

年に1回の確定申告のためだけなんてもったいない!
レポートを定期的に確認することでトレードを見直せます。

ここではMT4のレポートの出力方法と見方をご紹介しますね☆

MT4の詳細レポートの出力方法

まりえ

まずは詳細レポートを出力方法から。
手順1
レポートのDL
レポートはチャート下の「ターミナル」ウィンドウの「口座履歴」タブからダウンロードすることができます。

MT4のターミナルウィンドウの口座履歴タブ

手順2
期間のカスタム設定
ターミナルウィンドウを右クリック→「期間のカスタム設定」を選びます。

期間のカスタム設定

手順3
期間を指定

期間を指定しましょう。
確定申告で使うなら該当する年の1月1日〜12月31日の1年分に。

期間を指定する。確定申告で使う場合は該当する年の1月1日から12月31日の1年分を指定。OKをクリックすると口座履歴欄に指定した期間の取引がずらっと表れるはず。

手順4
レポートを出力
レポートを出力します。
右クリック→「詳細レポートの保存」を選びます。

取引履歴だけをダウンロードしたいなら、その上の「レポートの保存」を。

詳細レポートの保存

手順5
レポートをブラウザで開く
レポートはHTMLファイルでDLされるので、ダブルクリックでブラウザで開きます。
(アイコンはお使いのブラウザのものになります。)

詳細レポートの見方

それではレポートの見方を解説していきます。

英語ばかりで慣れるまでは大変かもしれませんが、大切な情報がたくさん入っていますので以下の解説と照らし合わせながら見てください。

MT4で出力したレポート

詳細レポート5つの要素
  1. Closed Transaction=決済済みの取引と入出金履歴
  2. Open Trades=保有ポジション
  3. Working Orders=注文中一覧
  4. Summary=口座状況
  5. Deteals=トレード成績

4. Summary(口座状況)の中身を見ていきましょう

①Deposit/Withdrawal…入出金合計額

②Closed Trade P/L…決済済みトレードの損益
決済が完了している取引の損益の合計。

③Balance…口座残高
現在残高が記載されます。

④Credit Facility…信用枠
FXトレードなら通常は0です。

⑤Floating P/L…未確定損益
未決済ポジションの含み損益の合計。

⑥Equity…有効証拠金
口座残高+未確定損益の合計が記載されます。

⑦Margin…必要証拠金
現在保有しているポジションの必要証拠金。

⑧Free Margin…余剰証拠金

5.Details(トレード成績)

①Gross Profit…総利益
指定期間の利益の総額

②Gross Loss…総損失
指定期間の損失の総額

③Total Net Profit…純利益
総利益-総損失。

④Profit Factor…損益比率
総利益÷総損失
1を超えていれば利益が出ているということになる。

⑤Expected Payoff…期待損益
現在のトレード成績から求められる1回あたりのトレードで期待できる損益

⑥Absolute Drawdown…絶対ドローダウン
初期の口座残高に対しての最大損失額。

⑦Maximal Drawdown…最大ドローダウン
口座残高のMAXから金額ベースでの最大ドローダウン。

⑧Relative Drawdown…相対ドローダウン
口座残高のMAXから割合ベースでの最大ドローダウン

⑨Total Trade…トレード回数

⑩Short Positions(Won %)…売りポジションの回数(勝率%)

⑪Long Positions(Won %)…買いポジションの回数(勝率%)

⑫(Largest/Average) profit Trade…最大利益/平均利益
1回のトレードあたりの最大の利益額、平均の利益額

⑬(Largest/Average) loss Trade…最大損失/平均損失
1回のトレードあたりの最大の損失額、平均損失額

⑭(Maximum) consecutive wins($)…最大連勝数(利益額)
最大連勝回数、連勝中に得た利益額

⑮(Maximum) consecutive loss($)…最大連敗数(損失額)
最大連敗回数、連敗中に得た利益額

⑯(Maximal/Average) consecutive profit…連勝による利益(連勝回数)
最大連勝による利益、連勝による利益の平均、最大連勝数、平均連勝数

⑰(Maximal/Average) consecutive losses…連敗による損失(連敗回数)
最大連敗による損失、連敗による損失の平均、最大連敗数、平均連敗数

確定申告で必要な損益金額

確定申告確定申告の際に必要な数字は1の「Closed Transaction」の表の右下にある「Closed P/L」がその年の確定損益総額となりますので、この数字を申告します。

この数字が給与所得者なら20万円、それ以外だと38万円を超えたケースで確定申告しなければなりません。

XMで複数口座持っているなら全ての口座の合計した損益を申告します。

また、XM以外の海外業者でトレードしているケースでも同様に申告を忘れないようにしましょう。

定期的に詳細レポートでトレード成績を分析する

MT4ではかなり詳しいレポートが見れます。
年1回の確定申告のときだけ活用するのはもったいない!

定期的にレポートを見て自分のトレードの傾向をチェックするようにしましょう。

トレード成績を見る際には5.の「Details」を重点的に見ると良いです。

例えば平均利益と平均損失を見ると、利益に対しての損失の割合が分かります。

損失が利益を上回っている場合は勝率を上げることが必要ですし、逆にもっとポジションをキープして利益を伸ばすなど更に効率的に稼ぐためにトレードを改善するといった稼ぐための質の良いトレードを研究していくこともできます。

自分自身のトレードを見つめ直すことでトレードスタイルの確立にもつながっていきますし、悪い癖を回避することもできます。

「最近なんとなく成績が悪くなっている気がする」というようなときも、客観的なデータを見ることで上手く行かない要因を探ることもできますね。

このようにレポートを時々見て、自分自身がどのようなトレードを行っているのかを確認するようにしましょう。

レポートでトレード状況の確認を

MT4のレポートは損益だけでなく、あなたのトレード状況を詳しくチェックできます。

まるでEAのバックテストのレポートのようにトレード成績を客観的に見ることができます。

年に1度の確定申告のときだけでなく、定期的にチェックしてトレードの癖を見つけることで成績アップにつながるはずです。

デメリットはすべて英語で表示されているため、慣れていないと読みづらい点です。

英語だらけで見るのもイヤと思いかもしれませんが、確認するべき数字は同じです。
慣れたらパパっとチェックできるようになるでしょう。

この記事でご紹介した項目を1つひとつ照らし合わせながらゆっくりでもよいので確認するようにしてください。

まりえ

弱点だけではなく、意外なトレードの長所も見つけられるかも。

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4 COMMENTS

永野昌孝

まりえさん、初めまして。
ネット検索しましたらまりえさんだけターミナルを右クリックするように指示なさっていましたので、救われた思いでした。(他の人は皆取引履歴を右クリックするようとのことで、そうすると選択肢が三つしか無かったからです)
まりえさんの方はもっとたくさん選択肢があり、目当ての選択肢は全てありました。ところが、ターミナルを右クリックしても何も出て来ず失敗でした。画面左下の縦長のターミナルを何回も右クリックしてみましたがダメでした。どうしたら成功するかご指導いただければ幸いです。

返信する
まりえ

永野さん、はじめまして。
コメントありがとうございます(^^)

「右クリック」ですが、「口座履歴」のタブを選んでから右クリックをしておられますか?
すると、「期間のカスタム設定」を選べるようになると思います。

ご確認くださいませ。
どうぞよろしくお願いいたします!

返信する
小林

初めまして。
他の記事での年間取引報告書ダウンロード方法分かりやすく大変助かりました。
確定申告のためにクローズドトレードの金額を利用すると記載していたかと思うのですが、円換算するための方法を教えていただきたいのですが可能でしょうか。

返信する
まりえ

小林さん

初めまして、コメントありがとうございます(^^)

さっそく、質問の回答ですが、

https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kihon/shotoku/11a/01.htm
上は国税庁のサイトですが、
「所得税法基本通達57の3-2」に
「円換算は、その取引を計上すべき日(取引日)における対顧客直物電信売相場(TTS)と対顧客直物電信買相場(TTB)の仲値(TTM)による。」
と記載されています。

メインで取引している金融機関の為替レートを使いますが、不明な場合は、
メガバンクが公表しているレートを参考にすると良いと思います。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング
http://www.murc-kawasesouba.jp/fx/past_3month.php
三井住友銀行
https://www.smbc.co.jp/market/backnumber/fixing/
みずほ銀行
https://www.mizuhobank.co.jp/market/historical.html

ご参考になれば幸いです。

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